遠隔カウンセリングにおける臨床の器

遠隔のカウンセリングとは、いわゆるビデオ、テレビを使うカウンセリングであるが、これは音声のみの電話カウンセリングに比べると、いくぶん効果があがるという研究論文が存在する。

コロナ禍によって、人と人が面と向かうことすらできない社会が、当分の間続くことになるだろう。だが、遠隔のテレビ電話などでは、アイコンタクトが成り立たないという欠点がある。こればかりはどうしようもないだろう。

あるいは、これを解消するようなビデオソフトも開発される時が来るかもしれない。目と目が合えば、ピッ・ピッ-と鳴るとか、(気持ちワルイかもしれないが、)少し目の部分が輝くとか・・。視点でオートフォーカスするカメラは普及しているので、それを相互のカメラで行うというようなものはすぐに実現するかもしれない。お互いがディスプレイの中で目を合わすのである。まあ、ありうるかも・・・。

まあ、しかし、コミュニケーションというのは、アイコンタクトだけが必須ではない。おたがいに握手することもあれば、身振りや表情も必要だろう。

そうなると、コロナウイルスは人間の大切な心と心のふれあいであるコミュニケーションにまで襲いかかってきたと言えるだろう。

コロナ禍が解決されるには、ワクチンと特効薬を待たねばならない。更に検査による隔離と治療が効果をあげるしかない。残念ながら、それは何年か先になるだろう。いや、幸運にも早くそれが達成されたとしても、マスクなしの社会に戻るのはもっと先だろう。

だから、カウンセリングの世界も大きく変わらざるをえないだろう。たとえば、マスクをしたままでカウンセリングをすることになるかもしれない。あるいはこれでは表情がわからないということで、マスクをはずして、透明なフェイスシールドをつけるということになるかも知れない。これが対面のカウンセリングということになるかもしれない。

心理療法室では、仮にクライアントが沈黙のまま、箱庭の制作をしたとしても、どこかで心がつながった部分があると思う。だが、これもフェイスシールドのままに行うのかと思うと、少し違和感を感じてします。

催眠にしても同じである。クライアントを心の集中へと誘導するためには、ファイスシールドなど邪魔にきまっている。

とは言え、これからはコロナ対策を念頭におきながらセラピーも変化していくことだろう。そして臨床の領域にこれまでなかったようなものが加わって来ざるをえない。

そうだ、箱庭療法の前にはしっかりとアルコール消毒をしておかねば、砂も玩具も全部! 大変な話である。

これでは